「2万枚以上の全数撮影。蔵衛門Padがなければ不可能でした」

撮影する工事写真の概算は2万枚超----。その膨大な数に、望月氏は愕然したという。氏が勤務する川口土木建築工業株式会社が受注した工事は地上5階、地下1階の鉄筋コンクリート造。延べ面積が21,041.03m²におよぶ高等学校の新築工事である。施工者が工事記録をしっかりと残すことが求められる昨今、撮影箇所も代表部位のみでなく、全数撮影するケースも少なくない。いずれにせよ従来の方法では、撮影、写真の管理ともに困難なことは明白だった。そして望月氏は、蔵衛門Padを選ぶ。

2万枚を超える膨大な工事写真を効率的に撮影・管理したい
蔵衛門Padで黒板作成をペーパーレス化&その場で工事写真撮影→手軽に台帳作成。
ルクレに改善を提案して、さらに使いやすく。

「従来の工事写真環境」への不満

川口土木建築工業株式会社は、大正10年の創業以来、埼玉県内をはじめ、首都圏内の街づくりに貢献してきた総合建設業。その本社に勤務する望月氏の業務は、現場での工事写真撮影と管理の効率化を検討すること。

望月氏「着工前の概算で、作成する黒板だけで約4千枚、撮影する工事写真は2万枚以上という計算でした。当時、工事黒板はA6サイズの小さな紙をクリアファイルに入れ、撮影していました。エクセルでマクロを組んで、黒板作成を省力化してはいましたが、紙の黒板は印刷に手間がかかり、束になるので持ち運びも探し出すのも大変です。風雨にも弱い。

また、写真の確認に関しても悩みがありました。従来のデジカメ撮影だと、どうしても写真の整理に時間がかかります。下手をすると、上長の確認が数日後になってしまう。もし撮り直しの必要が生じても、すでに配筋はコンクリートの中で撮影不能、といったこともあり得ます」

▲以前使用していた紙の黒板。作成も持ち運びも大変だった

蔵衛門Padとの出会い

「このワークフローを上手に効率化できないだろうか」以前からそう考えていた望月氏はある日、蔵衛門Padに出会う。

望月氏「会社に届いていたDMで蔵衛門Padを知りました。すぐに問い合わせをして、営業の方に製品をデモしていただいたんです」

こうして、5台の蔵衛門Padが川口土木建築工業株式会社に納入された。

望月氏「高等学校の工事の前に、まずは試験的に複数の現場で運用を開始しました。蔵衛門Padは、撮影担当者3名がそれぞれ持っています。前日までに撮影ポイントの打ち合わせを行い、担当者が撮影してきたものを確認するという流れ。

蔵衛門PadはPCに接続して取り込むだけで、仕分けと台帳作成が一瞬で完了します。工事黒板に書いた文字がそのまま台帳に転記されるので、文字入力を一切しなくても済むのは便利ですね。すぐに台帳になるので、午前と午後、各1回ずつ写真を確認でき、撮り忘れなどのミスも防げるようになりました」

▲撮影から戻り次第、迅速に台帳化して確認。
撮影ミスも防げるようになった

メーカーと二人三脚で課題をクリア

「これは以前の環境では考えられなかった」と望月氏は語る。しかしその一方、今回のような大規模案件で使用するにはいくつかの課題もあったという。そこで、これらを「メーカー(ルクレ)への改良提案」として提出。蔵衛門Padをより良いツールにしたいという望月氏とルクレ側の思いが一致、ユーザーとメーカーの二人三脚という形で製品自体の機能改善が行われた。

望月氏「まず、黒板の検索性です。大規模工事では黒板を何千枚も登録するのですが、当時の蔵衛門Padの黒板表示は画面に一列の表示しかできず、撮影したい黒板をひたすらスクロールして探すのが大変でした。そこで、新たに階層表示機能を付けてもらったんです。これにより、工事場所や記号ごとに黒板を表示できるようになり、探している黒板へ容易にアクセスできるようになりました。」

黒板の記載様式についても、オーダーメイドサービスを利用して、従来から利用していた社内仕様の黒板を再現。おかげで、木製黒板からの移行もスムーズに行うことができたという。

蔵衛門Padをより使いやすいツールに

望月氏「ただ、(当社仕様もそうなのですが)記載項目が多い黒板は、文字が小さくなりがちです。黒板を小さく表示すると、ますます文字が読みにくくなってしまう。それならと、まず黒板だけを全画面表示で撮影してから、工事箇所を撮影することを考えました。

台帳になったときも、この方が理解しやすいと思ったのです。でも、当時の蔵衛門Padは、黒板を全画面表示にできなくて……。そこで、これについても対応をお願いしたんです。その甲斐あって、現在のバージョン(Ver.2.6.0以降)では非常に読みやすい台帳が作れるようになりました。」

▲写真の仕分け方法の細分化やBOX作成機能により、
大量の台帳も整理しやすくなった

また、台帳作成に関しても、大量の台帳の「台帳内の写真をより細かく仕分けできる機能」などの要望も採り入れられた。望月氏は「今後もできる限り多くのフィードバックを提供して、蔵衛門Padをより使いやすいツールにしていきたい」と意欲を見せる。

現在、高等学校の新築工事は、平成29年12月の引き渡しに向けて着々と進行中だ。「蔵衛門Padがなければ、不可能でしたね」望月氏はそう振り返る。が、蔵衛門Padのみならず大規模案件の施工管理に新たな可能性をもたらした彼の情熱もまた、同様に不可欠だったといえるだろう。

▲着々と工事が進む高等学校の校舎棟建設現場(2016年7月撮影)

望月氏のここがお気に入りポイント

本文中でもご紹介している「望月氏が提案した改善ポイント」のひとつ「階層表示機能」。オーダーメイドで作成した黒板の「箇所」や「記号」ごとに黒板のグループを切り替えて表示でき、探している黒板を見つけやすい。黒板を数多く登録する大規模現場で特に便利な機能だ。

  • 黒板に「階数」「撮影箇所」「記号」をそれぞれ入力。地上5階、地下1階の梁、柱、壁を全数撮りするとなると、黒板の総数は4,000枚にも及ぶ。
  • 階層表示なら、「階数」から「撮影箇所」を選んでいくと、どんどん黒板の枚数を絞ることができるので、すぐに撮影したい黒板にたどり着く。

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