そんな中村氏が選んだのは、ポケットに入る6.5インチスマホサイズの『蔵衛門Pocket』。その名の通りの小型軽量に加え、慣れ親しんだ 蔵衛門の操作性を継承。ベーステクノロジーはAndroidスマホなので、通話はもちろんSNSなどのアプリも利用でき、以前のような2台持ちの必要もない。
中村氏「『蔵衛門Pocket』で撮影した写真は自動的に『蔵衛門クラウド』に保存されるので、写真選びや転送操作も不要。現場では黒板を選んで撮るだけなので撮影のテンポがいいんです」
設備部でも、小型化の恩恵は大きかった。
武島氏「設備部の現場は空調や水回りなど、狭い場所が多いんです。タブレットサイズだと工事個所に端末が入らなかったり、あちこちぶつけながら撮っていました。その点、『蔵衛門Pocket』は片手が入れば撮れます」
通話も撮影もできる!
建設DXスマホで現場を
リアルタイム共有
メンバー間の情報共有スピード
2倍加速!
株式会社オキナヤ

より軽快な建設DXへ
株式会社オキナヤは、明治元年の創業。現在は生産設備機器製造販売・建設・土木・鉄骨など幅広い事業を手がけ、設備と工事のノウハウを併せ持つ企業ならではの高品質なサービスを提供している。建設DXにも積極的な同社は設備部に建設DXスマホ『蔵衛門Pocket』を導入。より軽快で素早い工事写真の撮影や台帳作成、工事品質向上のための情報共有のツールとして活用中だ。
株式会社オキナヤ
- 事業内容:
- 生産設備機器製造販売・建設・設備・土木・鉄骨
- 設 立:
- 1947年(1868年創業)
- 従業員数:
- 141名 2024年11月末時点
- 課題
- ・必要な工事写真をタイミングを逃さず撮影したい
- ・出入り業者との連絡に通話機能は必須。スマホとタブレットの「2台持ち」は負担
- ・クラウド非対応の工事写真環境に情報共有の観点から限界を感じていた
- 対策
- ・クラウド機能や最新の『蔵衛門御用達』が使える『蔵衛門プレミアム』と、
建設DXスマホ『蔵衛門Pocket』15台を導入。現場の他に、営業担当にも配布 - ・クラウド共有機能で図面や写真を手軽に、迅速に共有できる環境を構築
- ・クラウド機能や最新の『蔵衛門御用達』が使える『蔵衛門プレミアム』と、
- 効果
- ・蔵衛門の機能とクラウド、スマホの手軽さが1台に。持ち運ぶ労力を劇的に軽減
- ・常にポケットに入っているので、工事写真の撮り逃しや撮り忘れが大きく減少
- ・営業と設計、工事メンバー間の意思疎通と情報共有がスムーズに

課題クラウド非対応の工事写真環境は、もう限界!

工事写真の「撮り漏れ」「撮り逃し」をどう防ぐか
中村氏「当社では以前から蔵衛門シリーズを使っていたのですが、導入後それなりに時間が経過して旧式になってしまったこともあり、
(工事写真用)端末の入れ替えとともにシステムを見直すことにしました。特に重視したのが、クラウドでの情報共有です」
そう語るのは、設備部の中村氏。オキナヤでは埼玉県公共工事の受注が多く、電子納品を行う都合上、電子小黒板は必須。早くから『蔵衛門Pad』を使っていたが、旧式の『蔵衛門Pad』はクラウドに対応していないので、撮影した工事写真をその場で共有できず、もどかしく感じていた。
中村氏「工事写真台帳の質を上げるには、有効な工事写真を多く集めることが大切です。しかし、撮った写真が端末にしか保存できないと、すべての写真が集まりにくい。必要な写真でも「上手く撮れてなく使えない」など撮影者個人の判断で提出されないこともある。だから、撮った写真はすべて自動的に集まる仕組みが必要なんです」
また、中村氏にはもうひとつ、新しい写真端末の選定について譲れない条件があった。「端末の大きさ」だ。
中村氏「タブレットサイズの端末は画面が大きくて見やすい代わりに、どうしても大きく、重くなってしまう。すると、やはり現場メンバーには工事道具に加えてタブレットを提げて持ち歩きたくないという意識が働きます。
さらに、現場の出入り業者との連絡には電話が欠かせず、工事写真端末とは別にスマホを持ち歩いていました。この2台持ちも非効率でした」
その結果、撮影が予定されている日以外、『蔵衛門Pad』は持ち歩かない人が多かったという。撮り逃す写真がなければそれでも問題ないが、やはりそれは難しい。
中村氏「むしろ、持っていない時に限って、撮る必要に迫られるんですよね(笑)。結局、必要な写真を確実に押さえるためには、常日頃から写真端末を持ち歩くことが大切なのだと思い至りました。そして、それには小型軽量で携帯性が高い写真端末が必要だと」
対策『蔵衛門Pocket』で確実に撮影、メンバーにリアルタイム共有
常に持ち歩ける端末で「撮れる機会」を増やす

作業中に質問や報告の必要があると、サッと撮ってコメントと一緒にトーク(チャット機能)に投稿。伝えたい内容がわかりやすいので回答も的確。共有メンバー間の風通しがより向上した。
なおオキナヤでは、営業メンバーも『蔵衛門Pocket』を持ち歩いている。このため、修理や改修工事の場合、営業メンバーがお客様の設備の現状を撮影、クラウドで共有しているのだ。
中村氏「設備の症状や周囲の環境があらかじめわかると、工事の内容を把握しやすい。取り付け寸法もその場で測ってもらえるので、設計メンバーは早めに図面作成を進めることもできます」
工事写真の撮り忘れに気付いた時は、現場付近のメンバーに依頼して写真を撮ってもらうこともあるとか。
中村氏「このサイズだから、とにかく気軽に撮影してもらえます。おかげで、台帳に使える写真の枚数も確実に増えました」

効果『蔵衛門Pocket』と『蔵衛門クラウド』が
情報共有のハードルを下げ、情報伝達がより早く、明確に

写真の点数を増やしても、アルバム作成の手間は増やさない
こうしてオキナヤ設備部は、工事写真の軽快な撮影と共有の環境を構築。撮影した写真の撮り漏れや撮り逃しを最小限に抑え、工事写真環境のアップデートに成功した。
一般に、写真が増えると写真選びや編集、印刷などが煩わしくなる。が、『蔵衛門』シリーズで撮った写真には電子小黒板が付加され、写真の保存先『蔵衛門クラウド』はこの電子小黒板の工事名や場所、工種などをもとに写真を自動的に仕分けする。後は簡単な操作でアルバム(画面で見る台帳)の自動作成が可能だ。
中村氏「これら自動化機能のおかげで、写真が増えても、アルバムの作成までなら手間はそれほど増えません。つまり、最新の『蔵衛門』シリーズでは、写真点数が増えるメリットが大きいんです」
『蔵衛門Pocket』で、建設DXのアップデートに成功したオキナヤ設備部。「今や簡単なミーティングはリモートで行うのが普通になったように、工事写真や現場の情報を手軽に共有できる環境を体験してしまうと、もうクラウドなしには戻れません」と中村氏は言う。
また、公共工事を多く手がけるオキナヤでは検査用の台帳も電子化するケースが増えており、『蔵衛門』のアルバムを使った検査は県からも高く評価されている。中村氏は続ける。
中村氏「こちらとしても、紙の台帳作成の手間とコストも大きく削減できました。手続きや書類に加えて、こういったコストや工期圧縮の面からも、この流れに着いていけないと公共工事は入札すら難しい。これに対応するには、スタッフの業務や情報をいかに容易に共有できるかが重要なのです。『蔵衛門Pocket』は、そのための大きな武器ですね。サイズは小さいけど(笑)」
「建設DX」への対応に戸惑う企業が今も少なくない中、オキナヤの視点と手法は、大きなヒントとなるだろう。
システム導入構成
・今回の事例に登場した現場は以下の製品を使用しております。
- 中村さん
- 役割:現場管理
- 蔵衛門プレミアム
- 蔵衛門御用達DX
蔵衛門Pocket
- 武島さん
- 役割:撮影
- 蔵衛門プレミアム
- 蔵衛門御用達DX
蔵衛門Pocket
- 営業担当者
- 役割:営業
- 蔵衛門プレミアム
蔵衛門Pocket
- 設計担当者
- 役割:図面設計
- 蔵衛門プレミアム
事例で登場した製品はこちら!


『蔵衛門カメラ』アプリ搭載スマートフォンの第3世代。電子小黒板の撮影に限らず電話・メールや他の業務アプリなど、1台でマルチに使える現場用端末。