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公共工事の即日検査を
確実に対応

3人体制で 13万枚写真を納品

北原建設株式会社

導入事例のアイキャッチ

大規模工事で求められる「写真業務のスピードアップ」

北原建設株式会社は、静岡県熱海市・伊東市を中心に土木・建築などを手掛ける。公共工事の受注も多く、大規模な工事では撮影する写真枚数も膨大になる。と同時に、複数戸ずつの分割納期の案件があり、作業のスピードアップが求められていた。これらの課題を解決するべく、同社は「電子黒板」に注目。『蔵衛門Pad Mini Tough』を導入する。

北原建設株式会社

事業内容:
建築工事・大工工事・とび・塗装工事・防水工事・解体工事・土木工事
設  立:
1966年8月
従業員数:
6名  2023年10月末時点
課題
  • ・公共工事での写真点数増加
  • ・「電子黒板対象工事」への対応
対策
  • ・『蔵衛門Pad Mini Tough』を導入
  • ・電子黒板で黒板を共通化、撮影を工事メンバーで分担
効果
  • ・撮影業務を30%省力化して13万枚の写真を納品
  • ・作業のハイスピード化要求に対応
  • ・台帳にも統一感が出て見やすさが向上
  • ・県営住宅団地の居住改善・給水管改善工事で令和5年度静岡県優良建設工事受賞
代表取締役
代表取締役北原靖さん

課題「デジタル工事写真の小黒板情報電子化対象工事」ではじめて使う電子黒板

今回の現場から電子黒板を導入
発注者の指定で今回の現場から電子黒板を導入

確実性を考えて長期の撮影に耐えられる『蔵衛門Pad Mini Tough』を選択

「電子黒板を導入する前は、木製黒板を30枚ぐらい用意していました」と、北原建設株式会社代表取締役の北原靖氏は語る。当時は、工事写真の撮影にデジカメを使っていた。


北原氏「工事写真の撮影では、職人の方々の作業の手を止めてしまうことも少なくありませんでした。そこで、工程や工種の欄に入る文字をマグネットシートで用意して、それらを貼り替えることで文字の書き換えを最小限に抑え、なるべく職人の方々を待たせないように工夫していました」

しかし、それでも準備と撮影、片付けに時間がかかり、職人の方々を待たせてしまうこともあった。北原氏は、それをとても歯がゆく感じたという。そんな中、令和3年度に受注した静岡県の団地の営繕工事が国土交通省が定める「デジタル工事写真の黒板情報電子化対象工事」であり、受注条件に「電子黒板の使用」があった。

マグネットで黒板作成の効率化をはかっていたが・・・

これを機に、北原建設は『蔵衛門Pad Mini Tough』を導入。電子黒板の活用を本格的に開始する。

北原氏は20年以上の『蔵衛門御用達』ユーザー。今回の工事を受注した時点で、最新の『蔵衛門』の導入を決めていたが、不安もあった。

電子黒板付き工事写真の撮影端末として『蔵衛門Pad Mini Tough』を導入した理由について、北原氏は次のように語る。



北原氏「今回は物件が10階建てのコンクリートだったので、衝撃や埃、雨に強いものをと考えて選定しました。防塵防水性能など幅広く丈夫さが求められる現場でしたが、工期中に故障することもなく、3台とも問題なく使えています。非常に安心感がありますね」

対策黒板の共通化で、撮影分担による効率化を実現

統一された黒板で効率よく撮影

今回の工事は規模が大きく、スケジュールも変則的だった。

北原氏「団地77戸の室内外の工事で、毎週3戸ずつ部分引き渡しをするんです。週に何度か検査があり、週末の検査までに、該当する部屋の写真を台帳として監督員に提出する必要がありました。また、部分検査時にも隠蔽部の配管やガス、水道の試験内容を確認できる台帳を用意しなければなりませんでした」

そこで北原氏は、3人の工事メンバーで作業を分担。撮影は場所ごとに分かれて同時に行い、台帳作成も3人で分担した。一人が建築工事、一人が設備、そしてもう一人が品質管理や安全管理の台帳を担当したという。



撮影で役立ったのが「黒板の共通化」だ。団地はそれぞれの部屋が同じような設計またはバリエーションとなっている。したがって、部屋番号さえ書き換えれば、黒板を使い回すことができるのだ。そこでメンバーは電子黒板を共通化して撮影。各々が別々に黒板を作る手間をかけることなく、統一された黒板で効率よく撮影を行うことができた。

黒板の共通化で撮影前の準備を省略

効果黒板と台帳が連携することで変則的な納期に対応

クラウドで共有された工事写真台帳をいつでも・どこでも確認可能
電子黒板の文字は、台帳へ自動転記。撮影後の作業時間を大幅に削減

令和5年度静岡県優良建設工事を受賞

そして、工事の終了と同時に台帳を提出。これを毎週続け、最終的には77戸すべての工事と検査、引き渡しが無事完了した。この工事で北原建設が撮影した工事写真の数は、1日当たり(3人合わせて)500枚前後。工期中の合計点数は、なんと13万枚に達した。

北原氏「3戸の工事を5日間で終わらせて、5日目には台帳を見られる状態にする。それを26週分、毎週続けるのは『蔵衛門Pad Mini Tough』があったからこそできたのかもしれません」

このように、撮影を効率化、省力化により写真業務のスピードアップを狙った「電子黒板の共通化」だったが、さらに嬉しい副産物もあったという。

北原氏「蔵衛門御用達DXでは、電子黒板のフォーマットが台帳の仕上がりにも大きく反映されます。今回は撮影を3人で分担したにも関わらず、工事写真の項目や用語、見た目が統一され、台帳としても見やすく完成度の高い仕上がりになった。電子黒板を使用したことで、スピードと品質の両方を手に入れることができたのです」

北原建設の高い工事品質とともに、これらの効果もまた高く評価されたに違いない。この県営住宅団地の居住改善・給水管改善工事で、北原建設は「令和5年度静岡県優良建設工事」を受賞した。

好きなタイミングに自分のパソコンで工事写真台帳を確認する設備課長
『蔵衛門御用達』の台帳を使って検査員に説明

電子黒板のカスタムで、さらなる効率化を視野に

工事写真撮影の手軽さだけでなく、黒板フォーマットの再利用やバリエーション作成も可能、さらに記載事項の自動転記など、台帳作成の効率化にも便利な電子黒板は「もはや施工管理になくてはならないもの」と北原氏は言う。その効果を総合的に考えると「工事写真業務を30%は効率化できたと思います」とも。

30%とはやや控えめな発言にも思える。が、その理由は北原氏が「電子黒板にはまだまだ活用の可能性がある」と考えているからだ。

北原氏「今回は『蔵衛門Pad Mini Tough』に標準で付属する汎用黒板を使用しました。だから、まだ30%という感覚です。電子黒板はカスタマイズできるので、項目を1戸ごとあるいはエ種ごと、部屋順、試験名、着工前と施工中と竣工時、試験結果など細かく設定できれば、さらに撮影を効率化できるでしょうね」

北原建設のアイディアとチームワークが、電子黒板の実力をまだまだ引き出してくれそうだ。

好きなタイミングに自分のパソコンで工事写真台帳を確認する設備課長
黒板の工夫で台帳作成をもっと効率化できると期待

システム導入構成

・今回の事例に登場した現場は以下の製品を使用しております。

  • 北原さんアイコン
    • 北原さん
    • 役割:工事管理補助
         +各試験担当
    • 蔵衛門プレミアム
    • 蔵衛門御用達DX
    プラスマーク

    蔵衛門Pad Mini Tough

  • 佐藤さんアイコン
    • 佐藤さん
    • 役割:工事管理全般
    • 蔵衛門プレミアム
    • 蔵衛門御用達DX
    プラスマーク

    蔵衛門Pad Mini Tough

  • 伊豆さんアイコン
    • 伊豆さん
    • 役割:給排水設備工事
    • 蔵衛門プレミアム
    • 蔵衛門御用達DX
    プラスマーク

    蔵衛門Pad Mini Tough

事例で登場した製品はこちら!

過酷な環境でも動作する8インチ頑丈ボディ
過酷な環境でも動作する8インチ頑丈ボディ
蔵衛門Pad Mini Tough[ミニ タフ]

高堅牢の建設タブレット。防水・防塵・耐落下仕様。-20~60℃の環境下でも動作。画面は「GORILLA GRASS 3」で通常ガラスの6倍の強度。軍手をしたまま画面で操作も可能です。

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