「蔵衛門Padが、人の無理と
作業の無駄を省いてくれる」

人々や物流の安全を守る信号はもとより、道路照明、ETCなどの交通工事を数多く手がける共栄電業株式会社。特に信号機の保守については大阪府下全域を担当、24時間365日体制で対応をおこなっている。同社では10年前からITチームを編成、業務のペーパーレス化をはじめ、人の無理・無駄を省くことに注力してきた。その指揮を執るのが常務取締役の今井雅人氏。彼が注目したのは、蔵衛門Padだった。

施工管理業務をデジタルで効率化。作業の無理と無駄を省く
大量の工事黒板や図面を蔵衛門Padで持ち運び、ペーパーレス化
忘れ物や撮り忘れなどのミスも激減

交通インフラという
危険な現場

「従来方式での施工管理、中でも工事写真の撮影には、改善すべき“無理”と省けるはずの“無駄”が多い」と、今井氏は語る。

今井氏「1日に15個所もの交差点を回り、およそ100枚の現場写真を撮影します。現場と同じ数の図面を抱え、一般車両や歩行者の通行をできるだけ妨げず、同時に自らの安全にも配慮しつつの作業です。もちろん、速さと正確さもまた求められる。しかし、現場の数が増えてくると、黒板の一部を書き換え忘れたり、忘れ物をしたりとミスが起こる可能性は増えます。

黒板の内容も、道路端に立てひざの姿勢で、かつチョークで急いで書くので、綺麗に書くのは難しい。風や雨の日は黒板が飛んだり濡れたりしますし、撮影だけでも想像以上に大変なんです。つまり、ワークフローにそもそも無理が生じているんですね」

木製黒板を使う作業環境に問題意識を持っていた現場監督
▲今井氏は、従来の作業環境に大きな問題意識を持っていた

しかも、これらはすべて現場監督ひとりあたりの作業とのこと。これら環境の改善を大きな課題と考えていた今井氏は、あるとき蔵衛門Padに出会う。

業務効率化の鍵「ITチーム」

蔵衛門Padを見つけたのは、ITチームのメンバーだった。

今井氏「ITチームを編成したのは、10年ほど前。以来、業務改善のために常にソリューションを考え、情報収集をしてくれています。蔵衛門Padを見つけたのも彼らでした。早速問い合わせて、ITチームと一緒に実機のデモを見せていただきました」

なお、今井氏は大阪で開催された説明会にも参加している。その熱心さからも、蔵衛門Padに問題解決への手応えを感じていたことがうかがえる。

今井氏「大阪では現場監督にも同行してもらったので、実際の使い勝手をリアルに検証できました。このとき、実機を触った社員の意見や感想を聞いて、これは行けそうだと感じましたね。そこで、まず試験的に1台導入してみよう、と決めたのです」

現在、試験運用はきわめて順調に進行中。「現場での作業効率が格段に上がった」と今井氏はいう。

業務効率化への糸口を電子小黒板「蔵衛門Pad」に見出す常務取締役
▲今井氏はずっと抱えていた問題の解決への糸口を蔵衛門Padに見出す

今井氏「何より、手荷物が圧倒的に減りました。工事黒板は内部メモリに保存できるし、カメラは搭載されている。設計図にしても、PDFにすることで全部格納できてしまいます。蔵衛門Padひとつ持てば、1日の現場をすべて回れてしまう」

電子小黒板「蔵衛門Pad」で信号機の保守の施工状況を撮影する現場監督
▲蔵衛門Padを導入して、工事写真の撮影環境が劇的に改善された

蔵衛門Padで、
責任ある工事環境を構築

これは非常に大きなポイントだと今井氏は語る。

今井氏「まず、現場での疲労が圧倒的に少ない。その日に使用する黒板をあらかじめ事務所で作成して行けば、現場では黒板を選んで撮影するだけ。作業がシンプルになるので、ミスも減ります。自然と心に余裕ができるので、周囲の安全にも気を配れるようになる。それと、忘れ物がなくなります。

これはすなわち、忘れたものを“取りに帰る”という無駄な時間を省けるということです。これは狙い通りでした。ほかにも、両手でしっかりとホールドできて撮りやすく、防水仕様なので、雨に濡れても黒板の文字が消える心配がないなど、蔵衛門Padはまさしく交通工事に最適なツールといっていいでしょうね」

また、図面などを紛失する心配がない点も高く評価された。共栄電業は官公庁を取引先とする業務も多く、関係書類の紛失はあってはならないからだ。会社の信用問題だけでなく、市民生活に影響する可能性もある。蔵衛門Padを使うことで、責任ある工事環境もまた構築できると、今井氏は考えている。

木製黒板は書き換えるたびに黒板が汚くなり雨で文字が消えてしまう
▲従来の黒板は、書き換えるたびに黒板が汚くなり、雨に濡れれば文字が消えてしまう

期待は次のステージへ

現場監督が撮影した工事写真の整理は、黒板の工事名や撮影枚数などの確認も含めて、前述のITチームが担当。交通関係は役所での手続きや書類提出が多く、多忙を極める現場監督の負担を軽減するためだ。

今井氏「無理はミスを生みますから。ちなみに、蔵衛門Padにしてからは、工事名の間違えや撮り忘れがなくなって、撮り直しなどの手戻りが大きく減りました。それに、蔵衛門御用達との連携機能のおかげで、台帳作成時に文字入力や仕分けをする必要もない。結果的に現場監督だけでなく、ITチームの業務効率化にも大きく貢献してくれています」

どうやら蔵衛門Padは、信号工事での運用において十分な成果を上げたといえそうだ。この実績をもとに、今井氏は蔵衛門Padの試験運用を次のステージに移行しようと計画している。

今井氏「次は、高速道路ETCの工事(阪神高速・NEXCO)の案件に利用したいと考えています。この案件はとにかく必要な写真の量が多い。

現場監督が電子小黒板「蔵衛門Pad」で撮影した写真で工事台帳作成
▲写真の仕分け方法の細分化やBOX作成機能により、
大量の台帳も整理しやすくなった

常に4枚の黒板を使って、書きながら撮影しないと間に合わないほどです。現在は、黒板を書く係と撮影係を分担することで対応していますが、この状態を蔵衛門Padでどこまで効率化できるか、ぜひ試してみたいですね。蔵衛門Padは黒板を何百枚も保存して持ち運べるし、大量の黒板撮影が必要な案件に向いていると思うんですよ」

社員の無理と作業の無駄をできる限り省くことで、仕事の質のさらなる向上を目指す今井氏。ITチームの活躍や蔵衛門Padの導入という積極的な施策により、その構想は着々と実を結びつつある。

電子小黒板「蔵衛門Pad」の便利さを笑顔で語る現場監督と常務取締役
▲蔵衛門Padは黒板を何百枚も保存して持ち運べるし、大量の黒板撮影が必要な案件に向いていると、今井氏は考えている。

ここがお気に入りポイント

今井氏

従来の工事写真撮影に必要なものが、すべて蔵衛門Padの中に収まってしまう。作業員の機動力の向上にも期待。

電子小黒板「蔵衛門Pad」は工事写真撮影に必要なものが全て収まる電子小黒板「蔵衛門Pad」は工事写真撮影に必要なものが全て収まる

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