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『ルクレ☆オンライン』を開く「施工管理の最大のポイントは人材の育成」だと、株式会社ノバックの秋元氏は言い切る。昭和40年創業の総合建設会社。平成15年から全国展開を行っているが、現場の多さゆえに現場ごとの仕事の質や意識の統一に配慮・注力しているという。そのための方策を考え続ける秋元氏が「これは手応えを感じたツールやね」と見せてくれたのは、なんと蔵衛門Pad。人材育成における蔵衛門Padの活用法とは?
「現状、10個所の現場を受け持っていて、その責任者を束ねるボスみたいな役割。現場のボスのボスやから、まぁ、 ラスボスみたいなもんやな(笑)。」
冒頭からユニークな自己紹介で、インタビューの場を和ませる秋元氏。人を統括する仕事をされているだけあって、会話の雰囲気作りが上手い。秋元氏の役職は、工事部長。特に東京本店の工事を統括する責任者だ。日々、担当現場のパトロールや原価管理など、現場を裏側から支える支援を行っている 。
秋元氏「現場の若い子は仕事が多いから、こちらで引き受けられる仕事は引き受けて、業務を効率化しないとね。」
建築現場の効率化が求められる背景には、時代のニーズに伴う仕事量の増加がある。が、その対策は各現場の責任者(所長や現場監督)の知識や技術、興味といった力量に左右されてしまう。結果、現場ごとの仕事のレベルにバラつきが出てしまいがちだ。それは会社全体として大きな課題だったと、秋元氏は語る。
秋元氏「近年、工事写真は撮る量がぐっと増えましたね。昔は同じ梁なら1フロア毎に1箇所撮っておけば良かった。それが、今は全数撮るケースも増えつつあります。こうなると、どうしても現場ごとの差が出やすくなる。
しかし、あっちの現場は上手にやっているけど、こっちの現場は昔のままのやり方、ではダメ。もし、レベルが低い現場でトラブルがあったら、優秀な現場も同じ目で見られてしまうでしょ。足並みを揃えたうえで、質を底上げしていかないと。」
もちろん、改善や効率化に努力したり、色々と工夫する所長や監督も少なくない。が、その手法がまちまちになってしまうのも問題なのだという。現場ごとに異なる道具を導入したりワークフローを変えたりすると、現場ごとに書類を作る手間や複数の稟議を通す時間が必要になってしまい、かえって非効率だからだ。
秋元氏「そこで僕らが直接見て、試して、行けそうと思ったものを水平展開するんです。蔵衛門Padもそう。まずひとつの現場で最初の一台を試してみて、これは行ける、と。担当現場の数、10台を一気に導入して水平展開しようと決めました。」
段階的に導入数を増やしていくのではなく、一気に10台。これは思い切った決断だ。秋元氏は一体、蔵衛門Padのどんな部分に魅力を感じたのだろうか。
秋元氏「撮影が簡単なので、現場、特に若手の負担が大きく軽減できる。うちの場合、大きい現場だと8人から現場監督がおるんやけど、小さな現場だと所長+1人なんてところもある。蔵衛門Padには工事黒板が何枚でも入るし、工事黒板を置いたり持ったりして撮る必要もないから、1人でもしっかり作業できる。写真の仕上がりもキレイやね。
使い方が簡単ということは、現場ごとの差がなくなることでもある。つまり、水平展開することで、工事写真、施工管理における全現場のレベルが統一しやすくなった。これは目論見通りでしたね。」
実は、狙いは他にもあった。蔵衛門Padの使い方や活用法の教育における対策だ。
秋元氏「毎月一回、次席・若手教育というのがあって、夕方、仕事を終えてから現場の若手が会社に集まるんです。ここで、現場の課題や仕事の進捗について話合うんやけど、蔵衛門Padの話題も出る。先日はルクレさんにお願いして、講習会を開いてもらったりもしました。そして会が終わったら、みんなで居酒屋で一杯。それが楽しみで来る子もいますよ(笑)。出席率は、ほぼ100%やね。」
高齢化の波とともにベテランが離職し、施工管理でも業務変革への対応を余儀なくされる建設業界。それを支えるのはやはり人なのだと、秋元氏は言う。
秋元氏「将来を見据えて、若手の層をいかに厚くしていくかが肝心。僕も現場のパトロールには必ず若手を呼んで、ここは法的にどうのとか、注意すべきこと、見るべき場所をかなり厳しく言っているつもり。
その一方で、会話から若い子たちの雰囲気を掴むようにしてますね。所長には言えないことでも、僕みたいに親子ほど年が離れているオジサンだと言えることもあるんですよ。
彼らの話を聞いていると、辛抱が足りんと感じることはあります。でもね、それを細々言っても意味がない。それより、その負担を軽減する方策を常に考える。自分たちがしんどかった体験を元に、もっと改善できるんやないか、と。実際、僕らには蔵衛門Padでの成功体験もある。これからも情報をなるべく仕入れて、活用して、蓄積された知識と体験をみんなで共有する。若手を育てるには、それが一番の近道だと思う。
10年、15年先、彼らが立派に成長して、その下の世代をまた大切に育ててくれるよう、僕らがまず手本にならないとね。」
現場と、そこで働く若者たちの姿を見つめ続ける秋元氏の眼差しは強く、暖かい。
「蔵衛門Pad」は、10.1型の大型液晶と810万画素のカメラを搭載したタブレット端末。秋元氏も感心する高画質で、簡単に工事写真を撮影できます。工事情報が入力できる工事黒板フォーマット57種類も標準搭載。
・CALSモードに対応。100万画素、200万画素、300万画素も選択可能
・黒板を指先で自由に拡縮、配置!